2015年のCOP21において、すべての国がGHGの削減に参加する法的拘束力を持つ国際条約として採択。
内容
- 2℃目標設定:産業革命前からの温度上昇を2℃に抑えるとともに、1.5℃に抑える努力を追及
- GHGの削減目標:自主的に決定する約束(NDC)実施
- 緩和策:今世紀後半に人為的なGHGの排出量と森林等の吸収量のバランスを達成するよう、早期削減を行う。各国は5年ごとにNDCを見直す
- 透明性確保:国際的な制度のもとで報告、評価するタラノア対話の実施
- 適応策:国別適応計画の策定とその実施
- 被害と損失:適応できる範囲を超えた気候変動の影響を救済する国際的な仕組みの整備
- グローバルストックテイク:5年おきに協定の全体の実施状況を確認し、削減努力の上乗せを求める更新のサイクルを実施
課題
現在のNDCのGHG削減目標は、2℃目標を達成するには60-110億t程度不足(ギガトンギャップ)しており、この差をグローバルストックテイクの過程で各国の長期戦略などを通して改善する必要がある。